OPLLになった田舎者

後縦靭帯骨化症(指定難病)患者が書いているブログ

マイケル・J・フォックス

繊細さんへ、辛口記事になる確率は 10% です

「摩天楼はバラ色に」のNew York City
「摩天楼はバラ色に」のNew York City

PexelsによるPixabayからの画像


マイケル・J・フォックス2度目の引退の記事が出た頃に、この記事を書き始めました。
いつもより、長文になりますが、読んでいただけると喜びます


マイケルがパーキンソン病になったという話は、有名ですね。
パーキンソン病は、日本でも難病(特定疾患)に指定されています。
私は、後縦靭帯骨化症でして、難病(特定疾患)に指定されています。


2018年に、パーキンソン病とは無関係の脊髄腫瘍摘出手術を受けて、
歩けるようになるまで、4ヶ月かかった

と書いてありました。
私の場合は、違う病気なんだけど、歩けるようになるまで、約4ヶ月かかりました。


きっと、マイケルも似たようなリハビリを4ヶ月間したのかもしれません。
ただ日本と違って、アメリカはリハビリ先進国なので、リハビリする環境は恵まれていたでしょう。

脊髄を圧迫

マイケルのように、脊髄に腫瘍が出来ると、私の推測ですが、脊髄が逃げる場所がないので、圧迫されて形が変形するはずです。

全身まひになる可能性もある危険な状態

と、医師から言われたそうです。
私の病気の場合は、骨化した靭帯が大きくなり、脊髄を圧迫するので、脊髄が潰されたような形になっていました。
MRIで検査した画像を、何度も見ています。


脊髄というのは、おそらく神経の束だと思います。
脳から脊髄を通って、電気信号が、手や足に送られます。


しかし、脊髄が圧迫されると、今まで通ってきた神経が通れなくなるため、別の神経を通ろうとします。
上手な例えじゃないけど、今まで高速道路を通っていたのに、遠回りして一般道路を通らざるを得ない状況になったのと、似たような状況なのでしょう。


回り道をする分、脳から電気信号が送られても、無意識に力を上手に加減しながら、筋肉を動かしていたのが、出来なくなるみたいです。


寒くなったからか、2日連続で、朝食にハムエッグを作ろうとして、左手で掴んでいた生卵を、いつの間にか床に落としていました。
学習しない人と勘違いされそうな出来事ですが、入院中も毎日のように、掴んでいた物を落としていました。

リハビリ

マイケルの詳しい状況は知らないのですが、私の場合は、歩き方がわからなくなってしまいました。
本格的なリハビリを開始する前は、足の出し方が変で、手術する以前のような歩き方が出来なかったのです。


いろんな人が歩いている姿を見ながら、自分で足を動かそうとするのですが、思った通りに足が動いてくれません。


筋肉というのは、大きなサイズの筋肉と、小さなサイズの筋肉があります。
大きなサイズの筋肉は、比較的、動かしやすい反面、小さなサイズの筋肉を動かさないといけない時に、大きなサイズの筋肉が邪魔をする場合があるらしいです。
電気信号の伝達が悪くなると、バランスよく筋肉を動かすことが出来なくなるのでしょう。

歩けなくなるだけじゃない

足が悪くなると、歩けなくなるだけじゃないのです。
手を使わずに、立ち上がったり、座ったりすることも、出来なくなりました。


転倒しないように、手を使って、どこかに掴みながら、立ち上がったり座ったりしていました。
しかし、実際の生活においては、必ずしも、どこかに掴めるとは限りません。
例えば、電車の真ん中に座った場合、手を掴む所がないので、立ち上がれないわけです。
電車が降りる駅に着いても、自力で立ち上がれなければ、電車を降りられないはずです。


どのくらい足に力を入れたらいいのか、力を抜けばいいのかが、自分自身ではわからなくて、何度も理学療法士とマンツーマンで、トレーニングしました。
尻もちをついてもいけない身体なので、今でも座る時は、ヒヤヒヤしています。

マイケル、ありがとう

マイケルは、難病になって30年。
私は、まだ4年です。


マイケルの30年間の苦しみは、想像を絶します。
マイケルが難病と戦ってくれたおかげで、私も難病と戦うことができたのだと思います。


マイケルに感謝します。


以前、「ノブレス・オブリージュ」について書きました。
マイケルは、ノブレス・オブリージュのお手本だと思います。

私から伝えたいこと

難病だけが、病気じゃないです。

病気になって、苦しい思いをするのは、例え、風邪であっても同じはずです。

今、新型コロナに感染して、苦しんでいる人がいます。

これから感染する人も増えると思います。

決して、病気と戦うことを、諦めないでほしいと思います。

感謝

いつも、沢山のブログ訪問、はてなスターはてブのコメント、ありがとうごさいます。


最後まで、読んでいただきまして、ありがとうございます。