OPLLになった田舎者

後縦靭帯骨化症(指定難病)患者が書いているブログ

入院中の思い出(3)

繊細さんへ、辛口記事になる確率は 50% です

©いらすとや

今回も、入院中を思い出して書いてみます。

もう一度、おさらいします。

4年前、四国の病院から、大阪の病院に転院した時のお話しです。

4人部屋の構成は、下記の通りです。

  • 私(脊髄損傷、当時40代)
  • Xさん(頚椎損傷、70代)
  • Yさん(脳梗塞で、半身不随、言語障害、70代?)
  • Zさん(脳梗塞で、半身不随、70代?)

リハビリ頑張ったYさん

今回は、Yさんのお話です。

Yさんは、優しくて、リハビリを頑張っておられる真面目な人でした。

脳梗塞で、半身不随で自分の力で動くことが出来なくて、病院のスタッフが力を貸していました。

言語障害もあって、失語症で言葉がなかなか出てこないので、50音表を使ったりして時間をかけて会話されていた時もありました。

でも、一生懸命リハビリされて、自分の力で、車椅子に乗り移れるようになったり、出来ることが少しずつ増えていきました。

病院のスタッフから「出来ることが増えたね」って褒められるようになって、とても嬉しそうな顔をしていました。

悲壮感が漂っていたYさんの顔にも、笑顔が見られるようになっていました。

看護師Jさん

何故か、看護師Jさんとだけ、仲が悪いように見えました。

看護師Jさんは、優しい人じゃないけど、キツイ人でもないです。

ただ、Yさんが思っていることを、的確に理解してあげていないように感じました。

それと、看護師Jさんがお願いしていることを、Yさんのワガママで聞いてくれないと決めつけている感じがしました。

何があったの?

具体的な内容は忘れましたが、朝食後の薬を飲んでほしいと看護師Jさんが頼んだけど、Yさんが拒否したとか、そんな感じの内容だったと思います。*1

決して、駄々をこねている感じではなく、一生懸命、説明しようとされていました。

看護師Jさんに薬を飲みたくない理由を伝えたいけど、うまく伝えられないし、理解してくれないからだと思うのですが、Yさんが、突然、泣き出してしまったのです。

私が感じたこと

私は看護師Jさんの対応が悪いとは思わなくて、単なる行き違いだと思っていました。

看護師Jさんには、悪意は感じられなかったからです。

看護師Jさんの立場としては、Yさんにだけ長く接することが出来ないので、つい短くすませたいという意識が働いていたように思いました。

でも、Yさんは言葉がなかなか出てこないので、もう少し時間をかけてあげるなど、工夫する必要があったのかな?

看護師Jさん以外の看護師さんも、時間は限られているのですが、Yさんと、どうやって信頼関係を築きあげたのか、どんな工夫をされていたのか、興味をもてば良かったと、今、思いました。

永遠のテーマ

普通に、言葉を使って会話しても、自分の考えを相手に理解して貰うのは難しい時があります。

もし、病気などの理由で会話そのものが出来なくなったら、元々、難しいことが、更に難しくなります。

Yさんのもどかしさが、痛いほど伝わってきて、「私が、もしYさんと同じ立場になった時、どうしたら良かったのかな?」って、考えています。

Yさんが泣かなくてすむ方法は、なかったのかな?って、ずっと考えています。

このブログを読んでいる人も、私と一緒に考えてくださると、喜びます。

永遠のテーマだと思って、すぐに答えを出さずに、気長に考えたいと思っています。

感謝

沢山のご訪問、はてなスターはてなブックマークの優しいコメント、ありがとうございます。

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コメント返信

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みなさんの優しいコメントを読んで、記事を書いて良かったです。

看護師さんは悪くないと書いていただいて、私の見解は間違ってなかったと思い、ホッとしました。

コピ(id:copinoheya)さん コメントありがとうございます。なかなか良い方法だと思います。コピさんの記事は冴えているなぁと思うのですが、コメントもお上手ですね。

kami3saki(id:kami3saki)さん コメントありがとうございます。kami3sakiさんの仰る通りですよね。二人とも悪くないので、二人とも笑顔になれる方法があればいいなぁって思いました。

hunnwariyuki(id:hunnwariyuki)さん コメントありがとうございます。看護師さんの立場で書いていただいて、私が看護師さんの対応が悪くないと思ったことを肯定していただいて、嬉しかったです。

山田ひかる(id:myuhikaru)さん コメントありがとうございます。こちらこそ、いつもありがとうございます。ひかる様の活動は、理想論の域を超えているように思います。

少納言(id:syounagon)さん コメントありがとうございます。両方の立場がわかる気がする少納言様は、優しいなぁと思います。体調は大丈夫です。お気遣い、ありがとうございます。

杏子(id:kyoko0915)さん コメントありがとうございます。気持ちが落ち着かないのは、仰る通りだと思います。Yさんは、一人では食事がとれないので、患者さん達が集まる食堂だったと思います。

ひい&かっちママ(id:hutsukyuniikuzo)さん コメントありがとうございます。不安な材料に気づかれるとは、さすがですね。私では微力ですが、解決法を考えられたらいいなと思っています。

Aya(id:aya_dari)さん コメントありがとうございます。Yさんが泣かなくてすむ方法を、今でも、ずっと思案中です。記憶が去るに気づいていただいて、とても嬉しかったです。

ゆる(id:aki656)さん コメントありがとうございます。話しする時に緊張するのは、苦手意識が働いてしまったからかな?確かに、うまく伝えられなくて後悔する時ありますよね。

sakumana(id:sakura_marina)さん コメントありがとうございます。仰る通り、脳梗塞の後遺症がなかったり、半身不随のYさんだけど、手紙を書く事が出来れば良かったかもしれませんね。

うり まさる(id:urimasaru)さん コメントありがとうございます。ひそキャンで、患者も看護師さんも、余裕を取り戻したいなぁ。あ、そういえば入院したら、ビール飲めなかったね(笑)

キロクマニア(id:kiroku-mania)さん コメントありがとうございます。いろんな所に行かれて、キロクマニアさんの貴重な感想が、すごく参考になっていたり、私も励みになっています。

安達由美(id:yumi98chan)さん コメントありがとうございます。「きっと大丈夫」を何度も聴いているのですが、視聴回数が思ったように増えません。YouTube恐るべしです。

いなみ(id:inamililyflower)さん コメントありがとうございます。他の看護師さんと、看護師Jさんの違いに気づけば良かったと後悔しております。結論が出るのは、先になりそうです。


最後まで、読んでいただきまして、ありがとうございます。

*1:記憶の一部が去ったみたいで、申し訳ないです