OPLLになった田舎者

後縦靭帯骨化症(指定難病)患者が書いているブログ

入院中の思い出(2)

繊細さんへ、辛口記事になる確率は 50% です

©いらすとや

この時期に、靴下を見る度に思い出すことがあります。

4年前、四国の病院から、大阪の病院に転院した時のお話しです。

4人部屋の構成は、下記の通りです。

  • 私(脊髄損傷、当時40代)
  • Xさん(頚椎損傷、70代)
  • Yさん(脳梗塞で、半身不随、言語障害、70代?)
  • Zさん(脳梗塞で、半身不随、70代?)

Zさんが転院した当日の出来事

雪が降った寒い日に、Zさんが系列の急性期病院から転院してきました。

私とZさんは、病状が違うので、主治医も違いました。*1

聞き耳を立てなくても、聞こえてしまうので、会話を聞いてしまったのですが、私には衝撃的に思いました。

Zさんの主治医が、Zさんの兄弟に下記のように、説明しました。*2

リハビリしても、以前のように一人暮らしは出来ない

主治医が、サジを投げたと思いました。*3

数日後、セラピストから聞いた話ですが、Zさんが転院する前、リハビリしたくないと言っていたそうです。

主治医として、リハビリする気がない患者さんだとわかっていたから、早く老人ホームなどの施設に移ってほしいという意味で言ったのでしょう。

兄弟が多いZさん

団塊の世代のZさんは、兄弟が多くて、見舞いに来る人も多かったです。

出身は九州南部みたいですが、おそらく、Zさんの兄弟も大阪近郊に移り住んでいたのでしょう。

ただ、頻繁に見舞いに来られたわけでは、なかったのです。

主に、お願いごとは長男さんに言っていまして、Zさんは名前から三男だったんだと思います。


ただ、この長男さん。

すごく忘れっぽいのです。*4

転院した日に「靴下ないから、差し入れして欲しい」と、Zさんが長男さんにお願いしていました。

約3週間くらいたって、ようやく長男さんが見舞いに来た時に、Zさんが靴下のことを聞きました。

持ってくるの忘れた

毎日、同じ靴下を履き続けてきたZさん、ガッカリしたのは、言うまでもないです。

リハビリ拒否のZさん

Zさんが、脳梗塞になった一因かもしれませんが、血圧と脈拍が高い患者さんでした。

セラピストが、リハビリする前に必ず、血圧を測るのですが、リハビリ出来ないくらい高かったそうです。

しばらく、脈拍と血圧を下げる薬を飲み始めて、少しずつ効果が出てきて、リハビリできる状態になった頃には、転院して一ヶ月近くたっていました。

貴重な入院期間中、一ヶ月近く、リハビリしないのは、物凄くもったいないなぁって思いました。

Zさんはリハビリせずに、テレビを一日中みていました。

夜になると、リハビリして疲れた私よりも先に、いびきをかいて寝ていたので、羨ましいと思いました。

その後のZさんが、どうなったのかは、私が先に退院してしまったので、わかりません。

一度も、Zさんとは会話したことは、ありませんし、顔もハッキリ覚えていません。

教訓(かな?)

ハサミを・・、それは、前の記事でしたね(笑)

テレビカードを買うお金があるのなら、靴下を買ったらええのに

って、看護師さんが呟いていました。

きっと、Zさんは、こよなく、テレビを愛した人だったのでしょう。

日課にしていたことは、そう簡単に辞められないのかもしれません。

感謝

沢山のご訪問、はてなスターはてなブックマークのコメント、ありがとうございます。

まだまだ寒い日が続きますが、ご自愛ください。


最後まで、読んでいただきまして、ありがとうございます。

*1:カーテン越しなので、声しかわからなかった

*2:Zさんにお子さんはなく、奥さんは先立たれたので、お一人様

*3:私の主治医はY下医師で良かったと思いました

*4:Zさんも忘れっぽい性格のような印象がありました